冬の結露ってなぜ起きるの?

株式会社 原田工務店

2021年10月19日 12:00

語りの大井です。



最近、子供たちとお風呂上りにスイッチのゲームをするのが流行っています。
時間を30分と決めて「スマブラ」を3人で対戦するのですが
これが、良い勝負になって毎回盛り上がってしまっています。
僕らの世代は「ニンテンドウ64」でしたので、だいぶキャラも増えて
使い方も複雑ですが・・・僕はマリオ中心に頑張っています(笑)
最終的に「もうひと試合!」となって時間を過ぎてしまい奥さんに小言を・・・
言われたり、言われなかったりして楽しんでいます(笑)

前回のブログでは、春・秋の通風をした生活についてお伝えしました。
今週は少し寒くなってしまいましたが、自然の風はとても気持ちが良いですね。ただ、秋から寒暖差がだいぶ多くなりそうですので、徐々にお家の中で温度を調節しながら快適に住まう季節に近づいてきました。いよいよ冬の入口です。
 
さて、冬の季節といえば・・・乾燥。
これは高気密・高断熱のお家全般に言えてしまうことですが、室内温が快適な温度で保ち続けているお家ほど、室内は乾燥傾向にあります。
そのため、しっかりとした加湿をおこなうわけですが、この加湿をおこなうことによって起きやすくなってしまう現象があります。
それは結露です。
この結露に対する質問は多くの方から頂きますが、多くは「アパートで窓の結露水を毎日拭いているからどうにかしたい!」です。

高気密・高断熱住宅では、この結露とも無縁と思われる方が多いとは思いますが、生活の仕方によっては無縁とはいかない可能性がありますので、しっかりとポイントを抑えておきましょう!
 
まずは、窓に結露が起こってしまうのはなぜでしょうか?

いろいろと原因はありますが、単純に住宅の中では断熱性能が弱くなりやすい箇所だからと言えるでしょう。
私自身も以前はアパート暮らしをしていましたが、アルミサッシとガラス1枚の窓にびっしりと結露水が付いてしまっている生活をしていました。
この静岡県でも冬になれば外気温が一桁台なんてことは当たり前ですから、その冷気をガラス一枚で何とか出来るなんてことはあり得ませんよね。
結果、室内の加湿した空気が窓の冷たさに冷やされて結露を起こす原因となってしまうのです。
ちなみに、結露=温度差とされがちではありますが、湿度が低ければ低いほど結露はしにくくなります。結露を起こしてしまう温度を露点と言いますが、同じ20℃でも湿度が違うと露点は変わってきます。

例えば、室内温度が20℃で湿度50%の場合は、露点温度は約9℃くらいになりますが、仮に20℃で湿度が30%だった場合は約2℃まで露点温度が下がります。湿度が低ければ結露はしにくくなるのです。
でも、湿度30%ではかなりの乾燥を感じそうですよね・・・。

これを、高気密・高断熱住宅の生活に置き換えてみましょう。

快適な室内環境を作った時に、室内温度20℃で湿度50%だったとすると、窓の温度は10℃…*約9℃が露点を下回らないことが大切になります。
少し暖かい生活をイメージされていて、室内温度23℃にして湿度50%を保つとしたら、約12℃の温度が露点となりますので、よりしっかりと断熱対応をした窓を選ぶ必要が出てきます。
 
今回の題名である「冬の結露ってなぜ起きるの?」ですが、私は思います。
皆様がより快適な室内環境を求めて生活するようになった結果だと・・・。もちろん、快適な室内環境はお家にとって何より大切なことです。しかし、快適を求めれば求めるほど、しっかりとした考え方を持って対応できるようにしておかなければなりません。

私たちが造るSWEET HOMEは、すべての窓がオール樹脂窓が標準です。
さらには、ガラスとガラスの間にあるスペーサーは一般的にはアルミですが、私たちはその部分も樹脂を標準としています。
それは、皆様がより快適な室内環境を作られたとしても対応が出来るようにという想いからです。

ぜひ、皆様も自分たちの思う快適な室内環境をイメージしながら、いろいろと検討をしてみて下さい。
ちなみに私たちもアルミと樹脂の窓を使っています。
どうしてもアルミ部分は熱を通しやすいので結露のリスクがありますが、当然、リスクを軽減するような対応をしています。
窓ひとつとっても、しっかりと特徴を理解して施工すること・・・とても大切です!



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